乾漆とは、器物や仏像などの素地の製作法の一つです。木、土、石膏などの型を使って,麻布などを生漆と米糊を混ぜた糊漆で張り重ねます。軽くて丈夫なのが特徴です。 乾漆の器を手がけておられる、平澤公祥さんの工房へお邪魔しました。乾漆の菊花型の棗(ナツメ)の型を見せて頂きました。自作の「引きベラ」を使って、型を作っておられます。型を精度よく作るには熟練の技が必要です。精工なお仕事で、コツや手加減などのお話を聞いて、とても参考になりました。